2013年1月31日木曜日

今週の一枚(二枚目) SOUNDGARDEN「King Animal」

SOUNDGARDENはこれまで触れたことなし。

AUDIOSLAVEでクリス・コーネルの声にまんまとしてやられたクチで、
ソロもいいけど、もっとロックしてほしいなあと思っていたらSOUNDGARDEN復活ということで、
クリスコーネルの歌を聴きたさに初遭遇。

アルバム自体は去年の末に発売されてるんやけどね。

通しで聴いてみた印象は、色とりどり。

直球ロックンロールの、おどろくほど基本に忠実なリフなのに、いやだからと言うべきか、
この格好よさはなんなんやと言いたくなる#1とか#8があるかと思えば、
おそらく例えとしては的外れなんやろうけど
ブラックサバスのようなドゥームの雰囲気(グランジっぽいって言いたいけどグランジをほとんど知らんもんで)を持つ
#2(このリフはずるかっこいい)や#5(こいつもリフ一発勝負!)、#12(隙間だらけの音なのに重い!)とかがあって。

かと思えばケルトっぽさをほのかに漂わせた#4、
#6は美しいメロディ(と、それを歌い上げるクリスコーネル)が危うさとともにふわふわと浮いてるし、
ブルージーでじっくり歌う#7と同じくブルージーながら土臭さ満載の#9。
ぎりぎりのところで美しいところに踏みとどまった#10(コードの展開がDizzyMizzLizzyのよう)とかもあったり。

全体に共通する空間のねじれ方なんかはもはやサイケですらあるのかも。

独特の音世界で、特に耳を惹くのは、
もちろんクリス・コーネルの歌もそうなんやけど、
個人的にはベースかな。

#6みたいな曲でうねうねさせるってのはなかなか思いきったというか無茶というか、
で、これがばっちりきまるんやからすごいわ。

ベースが土台を支えながら自己主張するロックって、
年齢とともに良さがわかるようになってきたなあ。
そういやまともにベースを弾き始めたのもここ数年やし。
俺自身がおとなになったのか、円熟ってやつなのか、
はたまた枯れてもたのか。
ま、枯れるのもそれはそれでええかなと思ったりも。

でもこのアルバム自体は、枯れた、あるいは昔のロックの良さをふんだんに盛りこみながらも、
けっしてオトナとして落ち着いたりはせえへんでと言わんばかりの毒々しさがあって、
刺激的で淀んでいながら、同時に美しい、そんなアルバムかな。

個人的には#1#2#6#10#12が当たりでした。