2013年4月5日金曜日

今週の一枚 STONE SOUR 「HOUSE OF GOLD AND BONES PART2」

パート2と銘打たれているものの、

裏ジャケットに記載されている曲番号はパート1からの続きになっていて、

だから#1から#4まではアルバムの冒頭というより

物語の中盤という雰囲気が色濃いのかな。

 

#1はスリップノット「VOL.3」アルバムの「Prelude3.0」をちょこっと思いだす暗さ。

#2から#4まではフックこそあるものの音の厚みと重みで押しこまれる。

特に隙間を残したアレンジが映える#3

サビこそコリィらしいメロディラインで魅力的なんやけど、

全体はもやもやしているというか鬱々としている。

 

冒頭がこんなやから最初はちょいと地味な印象を受けるやも。

 

負の感情が渦巻くように唸る#6もあって、

パート1と比べるとえらく重いアルバムになったなというのが第一印象。

 

ただ、同じタイトルでパート1、パート2と分けておきながら

パート1とはちがう聴き所を用意しているところがさすが。

 

一発目は#5

どすんと重い前四曲の流れを受けたバラード調の入り方。

そこから一転してえげつないリフとリズムで受け手を飲みこんだのち

躍動する歌を徹底的に聴かせる。

この力技!

いろんなロック要素を混ぜこんでいる具合が、めっちゃかっこいい!

最後でサビメロが転調するところも含めて強烈。

 

粘液のごとくどろどろした#6を挟んでの#7そして#8

特に#8のやけに残るイントロと鮮烈なサビはたまりません。

おとなしめなんやけど、こういう隠し味の利いた曲が俺はおもいっきり好み。

 

そして聴きどころは#10から#12

この三曲のためにアルバムを聴く価値があると言っても過言ではない。はず。

 

#10は跳ねるリズムとまさしくロック!な歌が印象的で

これまでのストーンサワーにはなかったタイプ。

ヒトによっては懐かしく感じられるかも。

古典的なヘヴィロックなんやけど、それをコリィが歌って駄目になるわけがない。

しかもパート1で使われたメロディを持ちこんだりもしてて、

ずるいことこのうえない。

ベタやけどそういう反復が大好きなのです。

 

本編最後を飾ってもいいくらいのパワーバラード#11を経て(ここでも反復が心地よい)

なるほど物語をこういう曲で締めくくるのねとほくそえんでしまうタイトルチューン#12

文句なしにこのアルバムの最高潮。

 

#12は前作の「Absolute Zero」と対をなしていて、

リフにしろ歌にしろ直球のストーンサワーサウンド!

このバンドの得意技が網羅されてます。

このバンドが好きなヒトでこの曲が嫌いになる理由はない、というくらいど真ん中。

 

最初はえらく重いという印象やったんやけど、

実はパート1より聴きやすかった、というのが

三周ほど流したこのアルバムの感想。

 

「聴きやすい」に加えて「楽しい」というのも重要な要素かな。

 

コリィの歌とかジェイムス・ルートとジョシュ・ランドのギターワーク、

さらにはゲスト参加したレイチェル・ボランの野太いベースもさることながら、

ロイ・マヨルガ(読み方はマヨーガかも)のドラム(特にスネアとバスの音)が、どこまでも好きなんよね。

このドラムを聴いているだけでにやにやする。

だから、もうとにかく聴いてて楽しかった。

 

というのが本編の感想。

ただ、もうひとつだけ追記。

ぶっ飛びましたよ、ボーナストラックの#13で。

 

この曲、途中から思いっきりメジャー進行してますがな。

サビとかめちゃめちゃ明るくなってますがな。ポップですがな。

ストーンサワーやのに。スリップノットのヴォーカルとギターがやってるバンドやのに。

どゆこと????

 

しかもこれはデモ音源なので、

製品としてつくられたテイクでは絶対に聞くことができないコリィの

「メタルシャウトをしようとしたけど恥ずかしくなってやめた」的な中途半端な叫びとか、

「ハイ!」と日本語で返事するかのように掛け声があったりして、

それもひっくるめて衝撃。

 

もしかしたらストーンサワーはこっちの方向も模索していた(あるいは現在もしている)のか?

だとしたらおもろいぞ、と。

熱烈なファンは拒否反応を示すやもしれんけど、

これはバンドの新たな武器として魅力的な個性になりうるかもと、

俺みたいな雑食リスナーは期待にはらはらどきどきむらむらしたり。

 

久々に国内盤を買ってよかったと思った次第。

国内盤を買ったのは、アマゾンさんで頼んでいた

KILLSWITCH ENGAGEの新譜がまだ届いていないという惨状ゆえなのだけれど。