2013年7月1日月曜日

今週の一枚 HIBRIA「Silent Revenge」

全世界の(とてつもなく濃い)メタルファンが
心の底から待ち望んでいたヒブリアの新譜!
要するに俺が待ち望んでいたヒブリアの新譜!

暑い季節をさらに暑苦しくさせる、
濃密で鋼鉄な音がぎっしりつまっています。
はっきり言って悶絶です。

今回はこれまでより超絶技巧を駆使してて、
凄腕たちによってつくりあげられるグルーヴの心地よさという意味でも
楽曲の雰囲気という意味でも
現在の五人編成サーベル・タイガーのよう。

サーベル・タイガーみたいやなって思ったのは
圧倒的に重く、速く、テクニカルな#1ゆえ。
転調も含めてサーベルっぽくて、
アルバムの冒頭でそんなもんをたたきつけられたわけやから、
ヒブリアもサーベル・タイガーも好きという俺みたいなもんは、
これで熱くならへんはずがない、という次第。

その余韻をひきずったまま
一撃必殺のリフ#2が来られるとね。そりゃあ悶絶もしますって。
特にこの曲はサビとギターソロがやたらと格好いい。

#2にかぎらず今回のアルバムはギターが冴えまくっているのが特徴かな。
中でも#3と#5のソロは絶品。

#3はBメロからサビへの劇的な流れもいいし、
途中のピアノバラード部分はこれだけで一曲つくってほしいぐらいなんやけど、
そこからのねっちこくて官能的で激しいギターソロが、ずるい!
しかも裏側ではベースがこっそり超絶技巧をやってのけてるし。

#5は、じっくり歌いあげるAメロでユーリのうまさを再認識したりもしつつ、
右肩あがりに盛りあがっていくBメロと来て、
めちゃめちゃうまいとしか言いようがないソロという展開。
右チャンネルって新加入のヘナート・オソーリオなんかな。
ソロの構成がおもいっきり好み。

あと、ギターソロではずせないのは#9。

この曲、八分もあるんですわ。
で、どんな曲かと聴いてみたら直球のヒブリアらしいメタル曲で、
これで八分を突っ走るのかと思いきや、
途中で恐ろしく跳ねまくったシャッフルからのギターバトル!

「Shoot Me Down」のアコースティックバージョンを
ジャズっぽく仕上げてしまうヒブリアならではの遊び心やね。

ただ、シャッフルって言ってもいいんかな。
ペダルは途中で三連符の真ん中も踏んでるし、
何よりも跳ねすぎやし。まあシャッフルということにしとこ。

ギターが充実している一方、歌はどうかというと、
歌は歌でこれまでになく練られている印象。
元々、ヒブリアはどの曲にも印象的なメロディがあるんやけど、
今回はさらに一歩進んでいるといった感じ。

#2#3#5の歌も魅力的やけど、
特に聴き入ったのは#6。

アコースティックバラードで入って、
ミディアムテンポの重い曲になっていくこの曲、
おもいっきり男泣きです。
おそろしく重く激しいパワーバラードと言うべきなのかな。
歌がたまらんのよ。
その歌の哀愁を増幅させている裏側のベースもいい仕事をしているしね。

で、
歌だけでなく楽曲の魅力においても
このアルバムで個人的にいちばん好きなのが#8。

イントロがリッチー・ブラックモア? レインボー? と驚かされ、
そこからのリードで悶え、
ヒブリアにしては比較的キャッチーで
ヒブリアにしては比較的メロウな歌に入るわけですが、
もうね、AメロからBメロ、サビまでの流れに一切の隙なし。
まいった。めちゃめちゃいい。

てなわけでこのアルバム、
わざわざ俺が言うまでもないことですが、
(とても濃い)メタルファン必須の一枚です。

追記。
最後に、どうしてもふれておかなあかんのが、
日本盤ボーナストラックの#10。

あの、もろです。
狙っているとしか思えないほど「Tiger Punch」です。
リフから歌、特にサビなんかはあからさまです。
あからさますぎて本編からはずれた?

ただ、やっぱり格好いいんですよ。
問答無用なんですよ。
こういう音だからこそヒブリア、好きなんですよ。