2013年8月13日火曜日

今週の一枚 FIVE FINGER DEATH PUNCH「The Wrong Side Of Heaven And The Righteous Side Of Hell Volume1」

以前からアルバム単位で聴きたいと思っていて、
ものの見事に機会を逃していて、
こういうのは新譜のタイミングで手に入れて聴くのがいちばんやわな、と
バンド名を漠然と頭の片隅に入れていたら、
いつのまにか八月初頭にこのアルバムが出ていて、
ここしかあれへんやろとリーダートラックを視聴し、購入決定。

直撃。

#1が、いい意味でストーン・サワーっぽく、
重く太くうねりながらもメロディが印象的で、
ど真ん中に好みの音でして。

しかもこの曲にはメタルゴッド、ロブ・ハルフォードが参加していて、
完成度が見事という他ない。

超高音シャウトではなく中音という
実はロブはこっちのほうが魅力的というところを
ピンポイントでついているのがいいし、
ロブの魅力がこれでもかと前に出ていながら
バンドのヴォーカリストであるアイヴァンの良さも食われておらず、
誰も損をしていないんよね。

こういう曲でのロブのうまさはずば抜けているなというのも改めて感じたし、
今こそFIGHTを復活させるべきではないのか、
なんてことも思わせてくれる良質コラボ。

このバンド、基本は激烈な重低音曲が武器なんやけど、
激烈さの余韻を残したまま間髪入れずにバラード調の#4に運んでみたり、
#9で流麗なアコースティックギターを聴かせてみたり。
特に#9は、いいよ。アイヴァンのうまさが光っている。
このバンドにグロウルやスクリームは必要あれへんと思えるほどの魅力。

語りを入れたギターインストといった趣きの#11の劇的な展開は、
このバンドの底の深さを味わわせてくれます。
アイヴァンの切々とした語りに絡みつくギターの音色がね、ぞくぞくする。

言ってはいけない言葉の連呼が耳に残って心地いい#5とか、
ロックでありメタルなんやけど哀愁漂う曲調の#7なども
個人的にはかなりお気に入り。
ただし、#7はボーナストラックとして収録されている
デュエットバージョンのほうがいいかなとも思うけど。

いずれにせよ、
端的に言うと、
俺は好き。
めちゃめちゃ気に入った!

あと、このことも書いておかにゃ。

ライブ音源を収録した二枚組も発売されていて、
こっちがまた硬く太い音でいいんやけど、
ライブのMCでアイヴァンが言い放ってます。
「ネクスト・ジェネレーション・ヘヴィメタル」とね。

とかくアメリカの音楽シーンでは
スクリーモだのメタルコアだの、
あげくのはてにはニューメタル(NU-METAL)だのという
奇妙奇天烈なジャンルをつくって区分けをしたがるけれど、
というか意地でもヘヴィメタルという言葉を使わない姿勢を貫いているけれど、
そんなもんどうでもええやんけと言わんばかりの
上記の言葉に、震えました。

娯楽の過剰な細分化は、もうやめようよ。
受け手を分散させるだけでしかないもの。

ということを考えたりもしたアルバムでした。